育児家庭こそ「インナーサッシ」を検討したい理由
育児中の住環境づくりは、ただ「快適な家」であればよい、というだけではありません。赤ちゃんや小さな子どもが安心して眠り、遊び、成長していけるような、静かで穏やかな空間であることがとても大切です。
特に乳幼児期は、1日のほとんどを家の中で過ごすことも多く、外からの音や暑さ・寒さ、結露やカビといった住環境の影響をダイレクトに受けてしまいます。
そんな中で、育児家庭から注目されているのが「インナーサッシ」です。
防音性・断熱性・結露対策・省エネ効果と、多方面で生活の質を高めてくれるリフォームとして人気が高まっています。
この記事では、インナーサッシが育児中のご家庭にもたらしてくれる具体的なメリットと、私自身の体験談、そして費用面で失敗しないための「相見積もり・一括見積もり」の活用についても解説していきます。
インナーサッシとは?仕組みと基本のメリット

インナーサッシは、既存の窓の室内側にもう一枚窓を追加することで、二重窓の状態にするリフォームです。大がかりな外壁工事などは不要で、室内側からの作業で完結できるため、比較的導入しやすいのが特徴です。
インナーサッシを取り付けることで、主に次のような効果が期待できます。
育児家庭では、赤ちゃんの睡眠、子どもの健康、家計の負担など、守りたいポイントがたくさんあります。インナーサッシは、それらをバランスよくサポートしてくれる、非常に相性の良いリフォームです。
【体験談】実家では快適、賃貸では差を実感…インナーサッシの存在感

インナーサッシの良さは、カタログや数値だけではなかなかピンとこないかもしれません。ここでは、私自身が感じている「実家」と「現在の賃貸暮らし」の違いを少しお話しさせてください。
実家は築20年近い戸建てなのですが、数年前にインナーサッシを導入しました。それまでは、冬になると窓際がスースーして、暖房をつけていてもなんとなく足元が冷える感覚がありました。夏は夏で、窓からジリジリと熱が伝わってくるような暑さが気になっていました。
日本の住宅ではアルミサッシが取り入れられていることが多いです。アルミサッシは熱伝導率が高いため、外気温の影響をモロにうけてしまうんです。
ところが、インナーサッシをつけてからは、その不快感がかなり軽減されました。冬場は、リビングで暖房をつけるとすぐに部屋全体が暖まり、窓際にいても「ひんやり感」がほとんどありません。夏場も、カーテンを開けていても外からの熱気が伝わりにくく、エアコンを弱めにしていても十分涼しく過ごせるようになりました。
結果として、実家では空調効率が非常に高く、エアコンの設定温度や稼働時間を抑えられている実感があります。「あの家は、インナーサッシがあるかないかで、暮らし方が一段階変わったな」と感じるほどです。
一方、今の私は賃貸暮らしです。もちろん普通に快適には暮らせているのですが、実家と比べると、やはり窓まわりの違いを感じます。
「インナーサッシのある実家」と「インナーサッシのない賃貸」。両方を知っているからこそ、インナーサッシの効果がどれだけ大きいかを実感しています。
特に小さなお子さんがいる家庭では、日中も夜も家にいる時間が長くなりがちです。だからこそ、一度きりの初期投資で、日々の快適さと光熱費の両方に長く効いてくる工事として、インナーサッシは本当におすすめできると感じています。
赤ちゃんの睡眠を守る「静けさ」をつくる防音効果

育児中、多くのご家庭が悩むのが「赤ちゃんの睡眠」です。夜泣きや寝ぐずり、お昼寝のタイミングなど、どうしても不安定になりやすい時期だからこそ、環境からサポートしてあげたいところです。
外からの騒音が多い環境だと、
といったことが起こりがちです。 インナーサッシは、窓から入ってくる音を大きく減らしてくれるので、室内が一段階「しん…」と静かになります。
赤ちゃんは大人よりも音に敏感で、睡眠の質はその日の機嫌や成長にも影響してきます。 静かな環境をつくることは、実は「育児の負担を減らすための投資」とも言えるかもしれません。
光熱費の削減にもつながる、インナーサッシの断熱性
ここ数年、電気代やガス代の高騰を肌で感じている方も多いのではないでしょうか。育児中は家にいる時間も長く、エアコンや暖房の使用頻度もどうしても増えがちです。
インナーサッシを取り付けると、外窓と内窓の間に空気の層ができるので、部屋の冷暖房が効きやすくなります。
- 冬:冷気が入りにくく、暖房の効きが良くなる
- 夏:外からの熱気が伝わりにくく、冷房効率が上がる
実家の場合、インナーサッシ導入後は、エアコンの設定温度を以前よりもマイルドにしても十分快適に過ごせるようになりました。「ガンガン暖房・冷房を効かせる」から「少し控えめでも快適」という感覚に変わったことで、光熱費にも良い影響が出ています。
インナーサッシは「初期費用こそ必要だけれど、毎月の光熱費を少しずつ、でも長く助けてくれる存在」として、家計にもやさしいリフォームと言えます。
結露・カビ対策で、子どもの健康を守る
冬場になると、暖房をつけることで窓ガラスにびっしりと結露がつくことがあります。水滴が残ったままになると、窓枠やカーテンまわりにカビが生えやすくなり、アレルギーやぜんそくなど、健康への悪影響が心配になります。
インナーサッシは、窓の断熱性を高めることで、室内外の温度差を小さくし、結露の発生を抑えてくれます。
その結果、
といったメリットが得られます。 育児中は家事の時間をなかなか確保しづらいからこそ、
「そもそも汚れやカビが発生しにくい環境」をつくってしまうことは、ストレスの軽減にもつながります。
インナーサッシは“高いけれど、損ではない”工事
ここまでの内容からも分かる通り、インナーサッシは、防音・断熱・結露対策・省エネと、住まいの快適性を総合的に底上げしてくれるリフォームです。
ただし、もちろん「どんな家でも数万円でサクッとできる工事」というわけではありません。窓の数や大きさ、サッシの仕様によって費用は変わり、一定の初期投資は必要です。
それでもなお、
という点を考えると、「高いけれど、損ではない工事」だと感じています。 むしろ、長く住み続ける家であればあるほど、インナーサッシのコスパはじわじわと効いてくるはずです。
だからこそ「相見積もり」が大事になる
インナーサッシのようなリフォームは、業者によって提案内容や金額に差が出やすい工事でもあります。 同じような内容に見えても、数万円〜十万円単位で差がつくことも珍しくありません。
そのため、1社だけの見積もりで即決するのではなく、必ず複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。
私自身、リフォーム営業としての経験や、逆に「お客様側の目線」に立った時の気持ちも含めて、相見積もりについて正直な本音を書いた記事があります。
「営業としては正直、相見積もりを取ってほしくないこともある」「でも、お客様目線で考えると絶対に取ったほうがいい」――そんな両方の立場からの考えをまとめていますので、インナーサッシの工事を検討する前にぜひ一度読んでみてください。
一括見積もりサービスを上手に使うコツ
相見積もりを取るとき、1社ずつ電話やメールで問い合わせて…という方法もありますが、時間も手間もかかってしまいます。特に育児中は、まとまった時間を取るのが難しいことも多いですよね。
そんな時に便利なのが、リフォームの一括見積もりサービスです。
「すぐに工事をお願いしたい」というよりも、まずは「自分の家の場合、どれくらいかかりそうか知りたい」という段階で利用するのに向いています。
検討段階で必要な情報を一括で取得できるので非常に便利です。
まずは「いくらかかるのか」を知るところから
インナーサッシは、効果の大きいリフォームだからこそ、しっかり比較して納得したうえで工事を進めたいところです。
という方は、一度一括見積もりサービスを使ってみるのもおすすめです。情報収集として使うだけでも、「うちの家だと、このくらいかかるんだ」という感覚がつかめるはずです。
インナーサッシは、育児中もその先もずっと役立つリフォーム
この記事では、インナーサッシの基本的な仕組みから、育児家庭にとってのメリット、そして実家と賃貸を比較して感じた体験談、一括見積もり・相見積もりの重要性までお話ししました。
インナーサッシには、次のような魅力があります。
一度の工事で、毎日の暮らしの心地よさと家計の両方を支えてくれる、コスパの高いリフォームだと感じています。
そのうえで、費用面で後悔しないためには、相見積もりや一括見積もりサービスを活用して、複数の会社の提案や金額を比較することがとても大切です。
無理に「今すぐ工事しよう」と動く必要はありません。まずは、情報を集めて、自分たち家族にとってちょうどいいタイミングと内容を見極めていきましょう。
あわせて検討したい「フロアコーティング」
インナーサッシと同じく、「住み始めのタイミングでやっておくと後がラク」なリフォームに、フロアコーティングがあります。床の傷や汚れを防ぎ、子どもが走り回っても掃除がしやすい状態をキープしやすくなります。
こちらの記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。




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